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2006年、ジャック・ホステトラーとニコラス・スーターによって結成されたチキ・デュオは、今日、世界をリードするマリンバ・デュオとみなされている。

彼らの友情、情熱、感性に支えられた芸術的発展は、特に阿部慶子、ネボイサ・J・ジヴコヴィッチ、デイヴィッド・フリードマン、ピーター・プロンメル、ゴードン・スタウトといった偉大なマリンバ・ソリスト、作曲家、教育学者との密接な接触をもたらした。彼らはチキ・デュオがマリンバ・デュオの発展に大きく貢献することを期待している。

彼らの卓越したサウンドと音楽性は、ピアニスト、歌手、ヴァイオリニスト、舞台演出家など多くの著名なアーティストに認められ、その驚異的な芸術的達成を高く評価されている。似たような2つの楽器で、チキ・デュオは観客に感動と超越を与え、1つの楽器のふりをすることで、その時代に結びついた真の芸術を表現するユニークなデュオ・パフォーマンスを提供する。

2008年以来、デュオはヨーロッパ(アムステルダム、ベルリン、ウィーン、ローマ、リュブリャナ、ノビサド、テネリフェなど)やアジア(東京、名古屋、上海、台湾など)で幅広く演奏している。オースティン(米国)で開催された打楽器芸術協会国際大会(PASIC 2012)、ソウル国際打楽器フェスティバル(IPFS 2014)、マリインスキー劇場でのデュオ・リサイタル(2014)など、世界各地のコンサートやフェスティバルに参加している。この際、チキ・デュオはマリインスキー劇場と共同で、ロッシーニのオペラ「セビリアのバルビエレ」の新プロダクションを2台のマリンバで上演した。このことがきっかけとなり、2016年マリインスキー・コンサートホールで開催された「白夜の星まつり」において、阿部慶子マリンバ・オーケストラ(KAMO)とのコンサートに招かれた。

ニコラス・スーターとジャック・ホステトラーは、ソリストとしてオーケストラや弦楽カメラータと共演し、自作品や彼らに献呈された作品を演奏している。デュオは、彼らが創作するコンサート・スペクタクルの音楽も作曲している。デュオの名前は、最初の出演作である打楽器劇のスケッチ「チキ」に由来する。

2枚のCDのレコーディング(2009年/2012年)をきっかけに、マリンバ・サウンドと芸術的イベントへの情熱に火がつき、作曲家、オペラ歌手、クラシック/ジャズ・ミュージシャン、振付師、画家、舞台演出家などとの数多くの芸術的コラボレーションを通じて、豊かな経験を積むようになった。

チキ・デュオは定期的にヨーロッパを回り、アムステルダム音楽院、ベルリン芸術大学、ウィーン音楽芸術大学などの音楽大学で講義やマスタークラスを行っている。2009年には、デトモルト音楽大学で1学期間客員教授を務めた。2012年から2019年まで、2人のスイス人音楽家はローザンヌ高等音楽院でステファン・ボレルとともに教鞭をとった。チキ・デュオは2013年にArtiste de la Villeを受賞した。

2011年以来2年ごとに開催されている阿部慶子ローザンヌ国際マリンバ・アカデミー(KALIMA)を創設、主宰し、阿部慶子の哲学を広め、才能ある若手マリンビストと若手マリンバ指導者を結び付けている。

チキ・デュオはヤマハ・アーティスト&シュラグクラフト・エンドーサー。